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社長コラム

    社長ブログ 科学ネタのあれこれ~その4「照明」

    社長ブログ 科学ネタのあれこれ~その4「照明」

    こんにちは、豊田周平です。前回に続き科学ネタの光シリーズです。今回は照明についてお話させてください。

     

    照明といえば現在はLEDが主流ですが、蛍光灯からLEDに変わったことで電力使用量は蛍光灯使用時の40%以下に。おまけに寿命もほぼありません。ほぼというのは電源やその他の部分の寿命があるからで、LED自体の寿命は約50,000時間(8時間/日365日17年)程度です。

    家庭では多くLED化されていますが、オフィスではまた40%程度しかLED化されてないというデータもあります。

     

    <弊社ビルのLED化>

    使用電力削減のためには照明のLED化が必須です。

    弊社ビルでは一昨年の改修でビル内すべての照明のLED化と調光(明るさをスマホ等から個別に変化可能)化しています。外の天気(=窓の明るさ)や時刻、従業員在籍の有無、個人の好みで明るさを調節することで、より快適な環境と節電をすることができます。

    弊社事務所の実績では蛍光灯に比べ80%近く照明の電気消費量が減っています。

     

    <照明の種類>

     

    量販店などで売っているLED照明も以前と比べて粗悪品はなくなりましたが、色合いやギラつきはいろいろなものがあります。

    色合いは昼光色、白色、電球色などと、はっきりしない表現のままです。同じ昼光色でもメーカーによって全く違いますので、選ぶ時は実際に点灯された色を見て比較されるのが良いかと。

    特にLEDは寿命が長いので少し値が張っても良いもの、気に入ったものを購入することをお勧めします。

     

    <演色性>

    また照明では「演色性」という指標があります。太陽光で見た時と同じ色 = 100として表現されており、通常の照明だと70〜80程度です。

    家で化粧をして、外にでたら全く感じが変わってたとかの経験はないでしょうか? 特に顔色の違いには演色性の違いが顕著に現れます。洗面所など、顔色をみたり化粧をするところなどは演色性の高い光源を使うべきです。店舗の雰囲気、イメージなどもあるのでしょうが、美容室やクリニックなんかは演色性の高い光源を使うべきです。

    ということもあり、弊社ビルでは演色性の高いトイレ洗面台の照明を設置し、顔色が自然に見える様にしています。

     

    <青色LED>

    2014年にノーベル物理学賞を受賞された赤崎勇先生、天野浩先生、中村修先生らの青色LED発明により、LED照明が実用化されました。

    多くの白色光源(LED照明の光)は青色LEDの光を蛍光物質にあて黄色の光を出して、黄色+青色で白色を出しています。(LED照明の波長分布をみたら、青色が尖っているのがわかるかと)

    光シリーズ最初の回 (https://www.toyodas-coltd.com/column/4200/) に光の三原色の図を出しましたが、完全な白色光を得るためにはRGBを混ぜる必要があります。LED照明は簡易的に青+黄色で実現していますが、よりきれいな光や調色をするためにはRGBそれぞれの光源を任意の割合でまぜるようにされています。

    メーカー毎あるいは同じメーカーでもロットによって微妙に色目が異なったりするのは、この青色LED+蛍光体の、蛍光体の性能や組成により出てくる波長が微妙に違ったり、青色と黄色の強さの割合が異なったりすることが原因です。

     

    太陽・白熱電球・LED・レーザーのスペクトル図

     

    最後に、弊社ビルの改修の事例は過去のコラムに載せていますので、ぜひご参照下さい。

    大規模改修まとめ 電気設備編 https://www.toyodas-coltd.com/works/3271/

    節電のため https://www.toyodas-coltd.com/works/3544/