Works事例紹介
大規模改修まとめ③エレベーター編
エレベーターの改修も今回の大きな項目でした。
メインの機械類の更新とかご内、ホールの意匠変更などが主な更新内容です。かご本体以外はほとんど更新する感じでした。
機械室のあるエレベーターですので、今までに見たことのない機械などを見せていただくことができました。巻上機などはかなり小さくなっています。
動き始めが滑らかになったはずです。
耐震性もアップしましたし、今までできていなかった福祉仕様にも対応。
この時期でしたのでもちろん新常態への対応も考えました。できれば非接触でボタン操作ができるものがいいなと思っていましたが、まだ開発途上とのことであきらめました。換気対策としてナノイーをつけることにしました。
本来の定員より少ない人数で乗っていただきたいので、百貨店のエレベーターのようにソーシャルディスタンスをとれる方法がないかも考えました。
足元のパネルの色を変えるとか・・・(残念ながらできませんでした)
また、福祉対応の車いす用の手すりはステンレス製のものではなく、意匠を考えウッド調のものを探しました。温かみもあるし、意匠によって色も選べます。もちろん抗菌素材です。
防犯カメラも設置しました。
今回の改修では「変わった感」が感じられるところが給湯室と照明、そしてエレベーターでしたので、意匠についても悩みに悩みました。
壁面のシートは照明の色によって見え方が変わるし、乗場ホールのドアの色も照明の色によって机上とは異なります。
またビルにあったものにしないといけないし、どれだけパターンを作ったことか・・・・・(こだわりがあったので、いろんなビルを見に行って参考にさせていただきながら、サンプル帳とにらめっこして考えました。)
人荷用のエレベーターの意匠はすぐに決まり、すっきりと明るい感じとなりました。
苦労したのは人用エレベーター。1台は福祉仕様ためにステンレスの立ち上がり部分が高くなります。それだけでなんか同じシートを使ってもイメージが異なるのです。
検査の時には、内部まで見せていただきエレベーターの構造についても多少は理解しましたし、耐震性についても勉強できました。
これから改修をお考えの方、良ければ見にいらしてください。