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社長コラム

    社長ブログ ライフタイムアセスメントとクルマ

    ライフタイムアセスメントとクルマ

     

    皆さんこんにちは、豊田周平です。ライフタイムアセスメントという言葉を聞いたことがあるでしょうか。

    ライフタイムアセスメントとは、モノやサービスなど生産から流通、廃棄、リサイクルにかかる環境負荷についてです。

    要はモノやサービスなどを使う時、使われている時だけではなく、製造から運送、廃棄する時にわたって考えましょうと言うことです。ユーザーとしては自分が使う時のことだけを考えてしまうし、ほとんどのメーカーや販売者も使う時のことしか告知していません。

     

    自動車のエコ

     

    最近トレンドで、エコのイメージが強い電気自動車(EV)ですが、実は製造時にガソリン車よりも多くの二酸化炭素(CO2)が出ているというデータもあります

     

    これって本当にエコ?と疑問を思ってしまいます。また、いくら電気だからって電気だって化石燃料を燃やす火力発電などであれば、充電するたびに温暖化ガスを排出していることになります。

    そして製造だけでなく廃車にする時のCO2排出も考えなければいけません。以前のブログでもお伝えしていますが、走行距離が少ないなら、EVやHVに買い換えるより乗り続けた方がエコということももちろんあり得ます。

    イメージが先行してなんとなくクリーンのイメージがありますが、製造から使用するエネルギーでどれだけ環境に負荷をかけているか考える必要があるのかと。

     

    新しいコトバ

     

    このブログでも何度もお伝えしていますが、メディアや売る側も、新しい技術やコトバを使うとき、いいことばかりを伝えて、肝心な情報はあまり伝えません。

    あたかもEV車に乗ってさえいればCO2排出量がほとんどゼロになるイメージを持っている方も多いのかもしれませんが、EV車はその電池だけでエンジン製作の4~5倍となる約6トンのCO2を排出するというデータもあります。

    EVだけではありませんが、「環境にやさしい」「エコ」などをうたっている言葉があれば一度ライフタイムアセスメントを考えてみると、本当に環境に優しいのか見えてくるはずです。これだけいろいろな情報にアクセスできる世の中なので、ちょっと調べてみるとその製品の来歴もわかります。SDGs的にも多くの人がライフタイム