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社長コラム

    社長ブログ 自転車問題

    自転車問題

     

    皆さんこんにちは、豊田周平です。私は高校生のときから自転車を趣味にしています。40年前のオーダーメイドした自転車などずっと使い続けています。自転車はエコで密を回避して新型コロナウイルス感染症のリスクも軽減できる乗り物だと思いますが、なぜか厄介者扱いされていることが多く感じます。

     

    自転車が厄介者に

     

    何かと自転車の話になるとマナーの問題などで「歩行者」「クルマの運転手側」からも厄介者とされています。しかし、自転車が悪いのではなく、自転車が安心に走れる環境が無いのが問題のはずです。確かに徒歩通勤をしていると、自転車マナーが悪く思わず声をあげてしまうことも多々ありますし、市内でタクシーに乗ってると運転手の方も大変だという話を聞きます。

    自転車はクルマより事故数も少ないし健康促進を促す運動にもなるのに、なぜか悪者に。クルマの燃費や燃料のことを改善するよりも、自転車で安心安全に走れるようになったほうが、明らかに環境には優しいはず。それにクルマで10分ぐらいの場所なら、都会だと自転車のほうが早いし気軽に行けます。

    なのに自転車がもっと安全に快適に使用できるような話を誰も進めていきません。

     

    自転車のある社会

     

    街を見ると駐車場はどこにでもあるのに、駐輪場は駅に少しあるぐらいで、街でほとんど見かけません。

    路上放置の自転車問題は、そもそも駐輪場も少ないのが問題です。クルマより明らかにスペースをとらないのに、なぜか作りません。

    自転車はメンテナンスをすれば基本的にずっと乗り続けることができますし、扱いやすく乗り方さえコツをつかめば子供でも海外の方でも気軽に使用ができます。

    2012年のロンドンオリンピックをキッカケに、ロンドンでは交通渋滞と排気ガス対策のために自転車政策に取り組みました。その他ヨーロッパでは多くの国で積極的に都市部での自転車優遇が進んでいます。電気自動車や自動運転など「MaaS」とかカッコいい横文字の御託を並べる前に皆ができること(=例えば自転車を安全に利用しやすく)を行政主導でやらなければと。オフィスビル屋も街の一員としてもっと取り上げるべきだと。

    レンタサイクルはもちろん、住宅地と市街地を結ぶ弾丸自転車道ネットワーク、駐輪場整備などを行い自転車都市になりましたが、日本も真似できるはずです。

     

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