本文までスキップする

President column
社長コラム

    社長ブログ 日本人ノーベル賞受賞!~その2~

    日本人ノーベル賞受賞!~その2~

     

    皆さんこんにちは。豊田周平です。先週は2014年ノーベル受賞者の天野先生についてお話しましたが、今年2015年ノーベル受賞者の医学生理学賞の大村智さんと、物理学賞の梶田隆章さんについてお話します。

    2人の偉大なノーベル受賞者

     

    医学生理学賞を受賞した大村先生は、オンコセルカ感染症(時には失明を起こす危険性も)に有効な特効薬を開発しただけではなく、特許で得た収入をおしげもなく次世代の研究のために投入されていたことを、是非皆さんにも知っていただきたいです。研究成果も素晴らしいですが、それで得たお金を注ぎ込まれたことに敬意を表します!研究開発をするためにはお金がかかるんです。

    さらにその成果を欧米の製薬会社と一緒に実用化し、特効薬であるイベルメクチンが出来あがったのですが、その特許権を放棄したことで世界中に(WHOを通じて)無償で提供されることになりました。本当に素晴らしい方です。

     

    物理学賞を受賞した梶田先生は「ニュートリノに質量があることを示す、ニュートリノ振動の発見」で、ニュートリオの観測装置スーパーカミオカンデが注目されていましたが、このスーパーカミオカンデに使われている光電子増倍管は浜松ホトニクスの製品です。会社を挙げて開発した本当に大きな検出器で、私も学生実験で口径の小さいの(だいたい1インチほど)を使ってましたが、スーパーカミオカンデ用は20インチで約11,200本も使用されています!このスケール感には圧倒されますね!そしてスーパーカミオカンデの検出器の中には水が5万トン使用されています。宇宙開発や素粒子は、ビッグサイエンスでとにかく大きな設備が必要になります。微量分析で話題になったSpring8やSACLAの施設も、とにかく大きくて欧州のCERNの加速器は直径8.6㎞もあるんですよ!とにかく圧巻です。

    14a6b443211cbd5ad337f1b588dfe526_s

    これを機に、理系離れ解消を!

     

    いわゆるバブルの頃から理系離れをよく耳にしますが、さらに数年前には国の研究開発に対する予算が大幅に削減されたりと、一時は日本での研究がどうなるのか心配で仕方ありませんでした。しかし去年今年と2年連続で日本人がノーベル賞を受賞したことによって科学技術をやりたくなる人が増える(理系離れ解消)や苦労して研究している人の励みになることを期待。さらに研究予算も増えることを期待!します。

     

    また、バブルの時から続いている「理系離れ」を解消するにはまず子ども達に、理科のおもしろさを再発見してもらう必要があります。私の夢は、豊田版の小中学生の理科の教科書を書くことです。おもしろい教科書を作って、それをキッカケに科学技術を好きになってくれる人が増えらたそれ以上喜ばしいことはありません。

     

    科学技術の分野で優秀な人材が増え、もっともっといろいろな成果がでれば、日本のモノづくりはもっと発展していきます。しかしその技術を生かすためには、そこに予算を使って商品として販売ルートを持っている企業の力が必要です。そんな企業と繋ぐためには、技術の目利きと使う側の欲しているものがわからなければいけません。

    研究している人たちがは世の中のこと良くわかっている訳ではありませんし、使う側も技術がどう使えるかわかりません。その両方がわかる仲人みたいな人が必要。そんな理系と文系の間の人がいれば、つなぐことができます。できれば、私が優れた研究成果とそれらを必要としている人や企業の仲介者として役に立てたら…と考えてます。

     

    日本は他の国と違って、資源がありません。だから技術によって付加価値をつけないといけないし、そのためには研究開発も活発に、そしてそれを使った商品も必要です。そんないい方向に日本が向かっていけるよう、私も最善をつくしていきます。

    Œ¾‚¢‚½‚¢‚Æ‚±‚ëI