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社長コラム

    社長ブログ ドラマ「下町ロケット」を見て

    ドラマ「下町ロケット」を見て

     

    皆さんこんにちは。豊田周平です。皆さんはドラマって見られますか?私も興味があるものは見ているのですが、今はあまり期待はしてなかった「下町ロケット」を楽しみにしています。ドラマなので誇張されているところはあるけど、ちゃんと描かれているかと。

    半沢直樹シリーズを手掛けた池井戸潤さん原作の新しいドラマで、主人公は研究者として失敗し諦めて町工場である家業継ぐのですが、ある“特許”で大手メーカーから訴えられてしまいます。戦えば戦うほど取引先が離れて行ってしまい、特許を手放すか戦うか…というストーリーなんですが、実は私も特許を数日違いで出した経験があります。この話は今回のドラマはモデルとなったのはないと言われてますが、モデルがないとここまでの小説が書けないのかな…と思うようなリアルさを感じました。恐らく多くの事情通への取材や特許関係の裁判の例は参考にしているのではないかと。

    中小企業は大企業に負けてないけど…

     

    大きな企業と中小企業は、実は持っている技術や人材で大きな格差がある訳ではないのですが、ドラマ中でも描かれている様に流通のパイプや組織の力は比べようになりません。だから特許だけで技術を守るのは難しいのは事実です。金融機関の態度が豹変するのは半沢直樹でも描かれてた通りでですよね。素晴らしい技術を開発しても、それが実にならないのは、悔やんでも悔やみきれないのですが、泣き寝入りをするしかありません。ちなみにこれは中小企業庁が規程する中小企業の定義です。

    基準

    と、なっており日本の企業の約99パーセントが中小企業だと言われています。

     

    立場が弱い中小企業はどうすればいい?

     

    新しい技術を開発して特許を取っても、革新的なサービスを作ったとしても大企業に負けてしまうケースはたくさんあります。ドラマのように最後は裁判で勝利!なんてことも現実では難しいのかと。

    新聞では大企業と中小企業が裁判を行っている…なんて報道はほとんどされないのが現状ではありますが、今やSNSなどを利用すれば、簡単にこちらから発信することもできます。こういった「戦っている」情報を発信するのは、泣き寝入りしないためには大切なことです。

     

    また、 中小企業向けの公的支援策活用、社内の人的リソースが不十分なところは、外部の「ちゃんとした」専門家に依頼することも必要です。特許出願での弁理士の違いは大きいですし、特許事務所によって得意な分野もあるし、経験もさまざまです。以前にお手伝いをしていたある会社が公的機関が薦めたところで特許申請してて、その特許事務所がとんでもなくでたらめだった経験あるので、ちゃんとしたところを見極めることは必要です。

    特許には中小企業が有利になる、早期審査という制度もあるので、こういった有利になる情報は企業として持っておくべきだと言えます。

     

    大手の下請けいじめは決していいものではありませんが、値段・納期・技術などそれがあったから成長して来たところが多いのは事実。ただいじめを受けているだけじゃなく、そこは大企業に対抗できるチャンスだと思ってノウハウを蓄積していかなければ、大きく発展していくのは難しいかもしれません。

    下町ロケットの主人公のように中小企業だからと諦めないで、戦って成長していく姿勢は必要です。そして今勢いのある企業は、そうやってただならぬ努力をして成長してきたことを忘れないように!

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