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社長コラム

    社長ブログ 一世を風靡していたもの ~その5~

    社長ブログ 一世を風靡していたもの  ~その5~

    こんにちは、豊田周平です。前回に引き続き一世を風靡していたものシリーズをまたお話させてください。

    今回はフィルムやカメラのお話です。レトロ人気でフィルムカメラやポラロイドカメラも再流行しているようです。

    フィルム

    デジタルになる前は当然のことながらフィルムです。私が写真始める前は6✕6版の二眼レフカメラ、35mmカメラ 36枚撮りと20枚撮り(後に24枚に)、ハーフサイズ、ポラロイド、使い捨てカメラ(「使い捨て」という言葉がまずいって事で「レンズ付きフィルム」とか言ってました。)などがありました。

    私が写真を始めたころは35mmフィルムでした。祖父が二眼レフ&6✕6フィルムで撮っていた様で、母親たちや祖母の写真は真四角(インスタみたいな)な白黒で、プリントされたものが残っています。そして会社の倉庫からはガラス乾板のネガが何枚かでてきて、スキャンして反転処理などいろいろやって復元しました。それが当時の事務所の写真でした。

     

    モノクロもカラーもメーカーや種類によって雰囲気が全く異なり、それもおもしろかったです。モノクロでは富士のネオパン(F、SS、SSSなど)、コダックのプラスX,トライXとか。カラーはネガとスライドがありフィルムごとに全く個性が違ってました。一昨年購入した富士フィルムのデジカメは「フィルムシミュレーション」で往年のフィルムの特性をデジタル写真で再現することができます。

     

    カメラ

    祖父は6✕6版の二眼レフカメラ、父は距離計連動式の35mmカメラ〜一眼レフを使っていました。私はハーフサイズのカメラからスタートしました。

    当時はピント(フォーカス)も露出(シャッタースピードと絞りの組合せ)も手動。ピントは目で見ながら、露出に関しては別売りの露出計でした。カラーフィルムもありましたが、フィルムも現像代も高く、基本はモノクロ。モノクロならフィルムも安いし、自分で現像・プリント(当然器具、機械が要りますが)もできるので私は深夜の風呂場でやってました。懐かしい思い出です。

    それからコンパクトで露出が自動、手頃な値段になり、カメラが一気に普及して写真が一般化。そして、更にレンズ付きフィルムの発売で一気に写真ブームに。その頃からマニアではなく一般の人もフィルムの現像とプリントを写真屋さんに依頼する様になりました。その後、現像・プリントの自動機が開発されて、街のいろんなところにプリントショップ(だったか?)ができてその日のうちにプリントされた写真が受け取れる様に。でも、デジカメが出てきて一気にフィルムもフィルムカメラもほぼ消え去りました。

    今ではフィルムの購入も現像・プリントも専門店でしか買えませんし、しかもめちゃくちゃ高額に。

     

    レンズ

    昔のレンズは単焦点で暗い(F値が大きい)ものでしたが、ズームレンズや大口径化、更にオートフォーカスになり誰でもちゃんとした写真が撮れる様になりました。レンズの材料、レンズへのコーティング、レンズ設計が進化、そして電子化が進展したことによります。

    私は父や叔父が使っていたフィルムカメラ用のレンズを遺品として未だに持っているので、一昨年にこれらのレンズを装着できるデジタル一眼レフを新たに購入しました。当然単焦点なので自分が動いて構図を決めて、ピントを合わせる作業をします。幸い露出だけは自動ですが。

    今のレンズの様に色の再現性が良く、光の滲みも無し、解像度が高いというわけではなく独特の味のある写真になり、オールドレンズの沼にハマっています。

    レコードと同じように、最近は若い人が中古のフィルムカメラを買って楽しんでいるようです。機械任せではなく、自分なりにいろいろやらないと撮れないとか、フィルムの独特の雰囲気がいいとか、プリントしないと見られないとか、昔は当たり前だったことが逆におもしろいということなのでしょうか。

    私は未だにフィルムカメラを処分しないで持っているので、年に何本かはフィルムで遊んでいます。フィルム & オールドカメラ&レンズ(単焦点、露出マニュアル、フォーカス手動)で撮影すると、一枚一枚をちゃんと撮るといった写真の基本に立ち返らざるを得ないので、そういったことを考えながら撮ることがオタクおじさんにとってすごく楽しいひとときです。