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社長コラム

    社長ブログ 先行事例・先行研究にツッコミ

    先行事例・先行研究にツッコミ

     

    皆さんこんにちは、豊田周平です。研究開発を進めるなかで、先行事例・先行研究をどこまで参考にしていますか?過去の論文や研究結果を参考にいろいろ開発やさらなる研究を進めていきますが、改めてツッコミを入れて検証していくと、面白い結果が分かったりします。

     

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    技術が変われば可能になることも

     

    サラリーマン時代は部下からよく「過去の論文にこんなことが書いてあるので、これは無理ですね。」とか調べて来て言われましたが、「その論文正しいの?」ってよく言っていました。

    その論文が現在も通用するかは、一度調べてみないと分からないはずです。で、検証をしてみると意外と出来てしまったりすることもありました。

    最近もある研究プロジェクトで、「その先行事例ってほんまなん?」ってツッコミ入れて、実験してみたいら常識が覆る様な結果が出てきました。

    これがすごく面白くて、その分野の先生方が聞くとびっくりするかもしれないことがたくさんありました。

    これは昔の結果が間違っていたのではなく、実験の技術が進歩したことが要因だと思われます。

    例えば光の世界だと、光源として電球とか蛍光灯しかなかったのが、LEDやレーザーといった光源が使える様になっているし、測定器も20年前には何百万としたものが10万円以下で買えたりするようになりました。最先端の測定技術が使える様になっていたりと、研究開発の環境が全く変わったことで結論が変わっていることもあります。

     

    まずはツッコミを入れてみる

     

    私はいつも「その結果、ほんまなん?」ってツッコミをいつも入れることにしています。

    これは今年ノーベル賞を受賞された本庶佑先生も会見で「教科書に書いてあること、文字になっていることを信じない、疑いを持つこと」と言われておりました。

    常識は技術や時代が変わっていけば変化していくはずです。その変化に常に敏感に反応することで、新しい結果が分かっていきます。

     

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