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社長コラム

    社長ブログ 過去を振り返ってみよう~照明編~

    過去を振り返ってみよう~照明編~

     

    皆さんこんにちは、豊田周平です。先日のブログ過去を振り返ってみよう~通信編2でも紹介しましたが、技術の進歩は10年前、20年前を振り返って考えてみるとどれだけ変わっているかが分かります。

    しかし、照明の分野については10年・20年で大きく変わったところはあるのでしょうか。

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    ほとんど変わっていない?照明器具

     

    家やオフィスを見回しても、今ある照明器具・蛍光灯はLEDになってるだけでほとんど変わっていないように感じますが、これはだれの責任なのでしょうか?メーカーの残存者利益がそうなっているのか、それともユーザーの無知が関係しているのか分かりませんが、ほとんど話題にもされません。

    照明は基本的にレトロフィット(<retrofit> 器具はそのままで新しいものを付ける)なのでLED照明も既存の器具に取り付けることが大前提です。蛍光灯型LEDって直管の蛍光灯の長さにLEDをいっぱい(LEDは点光源なので、40W型で百数十個)並べているだけ。しかもLEDは直流駆動なのでいろいろ細工が必要。せっかくのLEDなので思い切った形のものがあってもいいはずですなのです。

    電球型の場合もすでに従来の口金(E17とかE26とか)が設置されているので、それをそのまま使える様にLEDとAC→DCの変換を無理やり詰め込んだ形のものが主流になっています。既存の器具の制約というかしがらみでLEDのメリットが活かされていません。

     

    コンセントも変わっていない

     

    照明と同じく、コンセントも大昔から形も機能も変わっていません。変えようがないのだからとは思いますが、今ではほとんどの機器がDC(直流)で動作し、LEDも直流です。

    PC(デスクトップPCも内部にAC→DCが入っていてDCで動かしている)、スマホの充電ももちろんDCです。

    コンセントはAC 100Vなんでコンパクトでデザインのいい機器でもごっついACアダプターが必要です。これってデザインを台無しにしてませんか?

    メーカーに言わせると「DCは感電の危険があるので…」と、もっともらしい言い訳がありそうですが、もう少し変えようがあるはずです。

    ホテルとか車にはUSBのコンセントがあり、便利ですよね?それなら家庭やオフィスにもUSBコンセント付けてそこから給電できる様にすることもできるはずです。現在、ACで動いているものなんてほとんどないはずですし、エアコン、洗濯機、掃除機などモーター物はACが主流だったけど、ほとんどがインバーター制御(おおざっぱに言うと回転数のコントロールをACの周波数で行う)でこれはAC→DC→ACの変換をしています。

    照明器具もコンセントもすでに大量に設置されているのでそれが使えなくなることは問題ですし、それらを使うことも考えなければいけませんが、新しい技術や製品がもっともっと使いやすくすることも大事なはずですし、何よりももったいない話です。

    メーカーにも大人の事情がいっぱいあるだろうけど、どこかで変えることも必要です。合わせて使う側ももっと関心をもって発言することが大切です。

    言いたいところ